HOME組織コンサルティング組織変革コンサルティング事例

組織変革コンサルティング事例

創業期から次の飛躍へ 株式会社ウェルカム 代表取締役 横川 正紀様

2000年に株式会社ジョージズファニチュアを設立。インテリアショップGeorge'sの展開を進めながら、2001年にはライフエディトリアルストアCIBONEをオープン。同時にカフェも併設し、住空間を中心にファッション、カルチャー、フードなどあらゆる分野を独自のスタイルで繋ぎ合わせる。2003年にニューヨーク発DEAN & DELUCAの日本での展開を手がけ、食の美しさとその可能性を追求し続けている。また、2007年1月に六本木の国立新美術館のミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー」を、2008年7月に西麻布の裏通りにネオ・ビストロ「HOUSE」をオープン。2010年9月には株式会社ジョージズファニチュアから株式会社ウェルカムに社名を変更する。衣食住の垣根を越えた新たな試みを重ねて「味わいあるくらし」を提案している。

創業期から次の飛躍へ

2000年に設立された株式会社ウェルカム(プロジェクト開始時の旧社名は株式会社ジョージズファニチュア)
家具や雑貨等を扱う複数の人気のブランドを企画運営するだけでなく、個性的な飲食業態運営し、幅広くライフスタイル提案を行うことを事業の核とする同社。
創業以来順調に業績を伸ばし、10周年を機にさらなる発展のステージへと踏み出そうとしていた。そのために社内、社外に向けて新たな情報発信を行いたいと考え、プランドゥシーに相談を持ちかけてきたのだった。

プランドゥシー内で、プロジェクトチームを立ち上げ、同社の未来像を描くべく、プロジェクトの方向性を検討するため、横川氏をはじめ経営ボードの中心メンバー数名にインタビューを重ねた。

「プランドゥシーチームと話し、提案を聞くうちに、自社の成長の勢いの裏側に、扱ってこなかった課題が内包されていることが見えてきたのです。これは単なる情報発信のための取り組みではなく、組織変革の視点で取り組まなくてはならないということがわかってきました」(横川氏)

未来像は共有できていなかった

創業期はどの企業も創業者の思いを社員が共有することで成長エネルギーに変えていくことができる。それが200人、300人という規模になっていくにつれ、創業者のメッセージは全社員に届きにくくなり、思いは共有しきれず、理念も希釈されていく。成長企業にとって宿命ともいえる道だ。

実際、ボードメンバーが「合宿」と称してホテルで夜を徹しての議論を試みた際、互いの目指す未来の違い、考え方の違いに横川氏も驚いたという。

「目指す姿と現実のギャップを埋めなくてはならない、そして理念を共有して主体的に歩める組織に変革を、この10周年を迎える機会に、プランドゥシーをパートナーにした全社挙げてのプロジェクトを実行して、チャレンジしようと考えました。」(横川氏)

思いの共有、そして定着へ

まずは、社員と会社の関係性の温度を理解するために、360度のアンケートを全社員に実施。本音や考えていることを明らかにしていった。その結果は、ボードメンバーにとってショッキングなものであった。

例えば、自責ではなく他責。主体的に動くのではなく上からの指示を待つ姿勢がはっきりと見えたのである。

「このサーベイの衝撃を皮切りに始まり、プランドゥシーにファシリテートしてもらいながら、ボードメンバー同士で、企業のありたい姿、なりたい姿、社会への提供価値、大切にする企業ポリシー等について理解し合うため、2か月間徹底的にディスカッションを行いました。時に厳しい言葉が飛び交うその会議を通じてボードメンバーは会社の持つべき世界観を共有することができ、次の成長戦略を自ら描き出すことができました。」(横川氏)

次の段階として、醸成されたビジョンと、そのための変革へのプロジェクトの実行への想いを、現場でチームを統括するマネージャー陣40名に共有を図ることになった。ところがこれは意図どおりには進まなかった。

「現場のマネージャーは日々の業務に忙殺されて、ボードメンバーと今でなく未来の思いを急に共有する下地ができていませんでした。自ら変わろうという危機感の共有のない状態で、熱い言葉を経営陣から投げかけても、上滑りするだけだったのです」(横川氏)

目の前の数字に追われるマネージャーにとって、10年後のありたい姿など他人事に近い話。ボートメンバーの言葉は少しも響かなかったのだ。

この大失敗への反省から、プロジェクトチームは、マネージャー層の巻き込みに向けた取り組みを始める。事業部ごと、取り扱うブランドごと、マネージャーと社員が改革のために話し合う場を用意し、それを継続させていったのである。
ボードと夢を共有した各部門のマネージャーが、チームのメンバーを加えたプロジェクト推進チームを形成し、変革の具体的な方針や、そのために変えること、変えないことをどう実行していくのか、新たな取り組みのために、今の業務に心理的、時間的にどのようにスペースを作るのか、を実行するセッションを全社至るところで同時に実行していったのだ。
そのセッション数は10にも及び、ボードメンバーの思いをマネージャー以下全社員とともに実行するプロセスをサポートしたのだった。

また、企業としての「ありたい姿、なりたい姿、核となる重要な価値観」を、メンバーが日々意識できるものを創るプロジェクトも同時並行で行い、未来像の伝わる内容とし、日々の現場でのメンバーが活き活きと働いている表情を切り取った背景とともに表現するビジョンムービーも制作。キックオフで全員で見ながら、ビジョンの浸透のきっかけとしたり、全メンバーが自社のチームを自ら愛し自責の元に自らの発信をしていくことの理解をする場など、複数の場づくりもサポートしていった。

ボードメンバーの描いたビジョン骨子をマネージャー、そして社員にインストールする期間は11ヵ月にも及び、ビジョンや価値観の全社共有も進められていった。やがて社員が自分を主語に会社を語るようになり、他責から自責へとカルチャーも変わっていった。

「そうした新しい価値観に沿った新しい評価基準づくりや、業務負荷を軽減するための効率化プロジェクトも走らせました」(横川氏)

多忙な経営陣にも推進チームのマネージャー陣にも、たいへんな11ヵ月ではあったが、次第に「自分たちの会社だという感覚が生まれた」「大変だが楽しい」という声を耳にするようになった。

自らの成功体験を財産に

創業10周年を機に行われたこのプロジェクトを通じて、会社の名前も変更しようといううねりとなり、株式会社ジョージズファニチュアは、株式会社ウェルカムと社名変更を行った。同時に「Taste for life」という、「暮らしにもっと味わいを創ることを約束する」新たなミッションワードも打ち出された。当初持ちかけられた「情報発信したい」という相談に対する目に見える成果物といえる。だがそこに至る際に同時に進められた組織改革、意識改革こそ、目には見えない重要な成果だったのである。

実はこのプロジェクト立ち上げに際しては、一つのエピソードがある。

同社はプランドゥシーの他にもう一社に声をかけ、競合プレゼンという形でパートナーを決めようとしたのだ。競合社は組織改革に大きな実績を持つ、チェンジマネジメント系コンサルティング会社。一見して畑違いのプランドゥシーを、横川氏はなぜパートナーとして選んだのだろうか?

「それはプランドゥシーという会社がウェルカム社と同じく実業の世界に生きてきているフィールドプレイヤーの一員であり、同じような実践の元に日々風通しい組織ではつらつと成長している企業だと感じたから」(横川氏)

プランドゥシー自身、組織の拡大に伴って創業者の声が全員に届かなくなるというフェーズを超えてきた。その時、積極的に責任と権限を委譲し、共通のビジョン、行動規範を中心に一人ひとりが自ら意志決定して行動するカルチャーへ、意識的に変革してきたのである。その経験がプロジェクトに活きてくるだろうという横川氏の読みがあったのだ。

この企業の変革実行のプロジェクトはプランドゥシーのプロジェクトチームにとっても、学ぶことは多く、たくさんの目に見えない財産を得ることができたという。貴重な経験を素材とし、より効果を発揮できる組織変革のプロジェクトを伴走する、机上の空論にならない実業を支援できるパートナーになりたいと考えている。

株式会社ウェルカム運営店舗
1:George's、2:George's、3:SFT、4:TODAY'S SPECIAL Jiyugaoka、5:SFT、6:TODAY'S SPECIAL Shibuya Hikarie ShinQs、7:HOUSE、8:TODAY'S SPECIAL Jiyugaoka、9:ask a giraffe

組織コンサルティング HUMAN RESOUCE
  • ヒューマンリソースマネジメントについて
  • PDSオリジナルサーベイ
  • PDSオリジナル実践プログラムWORK JAM(ワークジャム)
  • 組織変革コンサルティング事例
ヒューマンリソースマネジメントお問い合わせ

電話でのお問い合わせ 03-5220-6868 (平日 10:00-19:00)

ウェブでのお問い合わせ

お問い合わせフォーム

PAGE TOP